いつか頼もうと決めていました

14年前、独立して間もないころ屋外イベントのアースデイに出店しました
工房を構えるだけで精いっぱいで店舗がなかったので、
イベント参加の経験はありませんでしたが、出会いの場としてアースデイに参加させてもらっていました
当日は用意もバタバタな上に雨降りで散々、2日目は中止だった記憶があります
そこで出会った親子 Hさんとの嬉しい納品ストーリーです

端材を使ってバードコール作りのワークショップをしていて息子さんの雰囲気と作り出す感性が面白くて印象に残っていました
そのイベントから1年ほどたった頃です
カッティングボードのオーダーができるかという問い合わせをいただいたのがHさんで
そこで初めてお名前を知ってお付き合いが始まりました
その後はニュースレターなどをお送りするくらいでお会いすることはありませんでしたが2024年に Hさんから再びご連絡
12年ぶりの再会となりました

家具は購入してからお店とやり取りしているという方はどれくらいいますか?
高級家具店や大きな会社は営業マンがいたりするかもしれませんが、やりとりがなくなるのがほとんどだと思います
僕はどうもそれが淋しく感じていて、一方的でも連絡を取り続けようとニュースレターを送っています
つたない文章で近況報告をするだけの自己満足のニュースレターですが、始めてからもう10年ほどです
第一回目のニュースレターのダサさというと恥ずかしさしかないですね…
でも今までのニュースレターをすべて置いてくれているお客様もいて意外と楽しみにしてくれている方もいるのだと嬉しくなって不定期てお送りしているのが山小屋通信です
Hさんもそのニュースレターを見てくれていたからお引越しのタイミングで連絡をくれたのもあると思います

12年という月日が経ちHさんの生活環境も変わり、あの時の息子さんは就職で一人暮らしを始めたそうで、ほんとに時が経つのは早いと思いますね
このお仕事を続けることができてることにも驚きます
あたりまえですが、同じ月日の流れがありそれぞれに日々を送ってきている
お互い知りえないことがたくさんあるけれど再びつながることができるのは何となく不思議
そしてHさんからもらった言葉が
「いつかは頼もうと決めていました」

テーブルとイスが欲しいけど何のイメージもない
まったくのお任せという嬉しさとプレッシャー
再び依頼をもらえたことは嬉しいし僕の自信にもなります
考えたすえに提案したのはサークルテーブル
古民家をりリフォームしたお宅で微妙な位置に柱があり動線や座る位置の自由度から考えたご提案
スツールは空間の差し色になるような黄色をチョイス
天板のグレー色と良いマッチングになりました
とても喜んでいただけたこと、より深くお付き合いができたことは僕の原動力になりました

今までたくさんの方々と出会い、家具を通じて様々なやりとりをさせていただいてます
ニュースレターの送り先も個人のお客さんで250件を超えてきました
こうして再び声をかけていただけることは、本当にありがたいことです
僕の作る家具が、誰かの人生の一部として使ってもらえることに心から感謝
生活を少しでも豊かにできること目指して家具製作を頑張ります
Hさんの息子さんが結婚して僕の家具を選んでくれる日が来ないかなと妄想してしています☺
サークルテーブル(直径1000mm)
天板 / メラミン材 脚 / ウォールナット材
スツール
ウォールナット材