Garden Party ”自分の感覚をひろいあつめる”


その出会いは、今から2年ほど前のこと

別の仕事がきっかけで知り合った庭師の谷岡さんは、少し不思議な人でした

庭をつくる仕事をしながら、ガーデンパーティーを主催したり、ウェディングドレスをつくったり

コロナ禍で式を挙げられなかった方のために、ガーデンウェディングを開き、そのためのドレスまで自分で仕立てる

話を聞けば聞くほど、面白い人だなと思いました


そして、話をするうちに生まれた企画が

“ガーデンパーティー”

それは、独立したばかりの頃には環境が整わずできなかった、僕がずっとやりたかったこと

谷岡さんのつながりで、全国を旅しながらデザートをつくるルチルクさんと、

陶器作家のオルノアさんも加わってくれることになり、食事はohohoがご用意しました

そうして、少しずつかたちになっていった企画です

当日は、ナルグリーンの椅子を一脚選んでもらうところから始まりです

好きな場所に、好きな椅子で座ってもらう

その椅子をつくったときに何を考えていたか、どんな思いを込めたか

そんな話を、ひとつひとつメッセージにさせてもらいました

谷岡さんが持ってきてくれたハーブを、皆さんそれぞれに選んでもらい、その場でハーブウォーターにして味わってもらう

続けてルチルクさんのウェルカムデザート、オホホのランチ、再びルチルクさんの特別なパフェ

テーブルの装飾はオルノアさんの花器や植物で彩を

時間の許す限り、ゆっくりと過ごしてもらいました

この日のテーマは、暮らしの中で知らず知らず置き去りにしてきた、衣食住への感覚を取り戻すこと。

本当は、誰の中にもちゃんとあるものだけど毎日は感じ取っていない五感を自分でひろう

夏の暑い時期に屋外で行うイベントには、正直、不安もありました

それでも、ふと吹く風の涼しさに気づいてもらえたり、その風が目に見えるような装飾で、日常とは違う空気を感じてもらうことで、目を向けていないあたりまえな事の価値を感じれたと思います

参加者さんからもそんな声をきけたので、開催して本当に良かったと思えました

それに、初対面の方々が、同じテーブルを囲んでいるうちに自然と打ち解けていった空気感が何とも嬉しい事でした

誰かに気を遣うでもなく、ごく自然な笑顔で、それぞれの時間を楽しんでくれている

その光景を見ながら、僕がイメージしていた夢がかなったような思いでした

風の涼しさ、ハーブの香り、器に触れる手ざわり、口に運んだときの味

ひとつひとつが、普段の暮らしの中では通り過ぎてしまう感覚

それを、この庭では一つずつ、丁寧に拾い集めてもらえたように思います

日常から少し離れた、自分らしい感覚がゆっくりとひらいていくような、特別な時間

家具をつくることは、確かに僕の仕事です。けれど、それだけではないのかもしれない。

どんな感覚で日々を過ごしてもらいたいか

ナルグリーンの雰囲気を好きだと感じてくれる方が、自然と集まれる場所をつくること

それもまた、大切な仕事なのではないかと、最近強く思うようになっています

家具づくりはこれからも大切に続けていきたい。

その一方で、こうして時間をともにする中で、その方に本当に合った提案ができる流れをつくったり、「相談しに行ってみようか」と思ってもらえるような場所になっていくこと

それが今、僕が一番したいことです

今回は、企画の段階からずっとドキドキしながら過ごした、特別な日でした

またこうした機会をつくって、皆さんにあの非日常のひとときを味わっていただけたらと思っていますので、ナルグリーンのこれからの動きも見ていてくださいね

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

そして、この話を読んで少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ次回、ご一緒できたら嬉しいです。

https://youtube.com/shorts/kwraBcIg6vA  
Special movie 動画もご覧ください (photo/movie by Shiho Nagasawa)

この日を作った5人

Rutileq(ルチルク) 旅するパティシエール 四季を通して植物とつながり 糀が植物と植物の手をつなぐ グルテンフリー・乳製品不使用のデセールを

OluNoA(オルノア) 土の力を借りて 湧き出たものの流れを止めず こころ柔らかく、直感を愉しみながら形にする

Yusuke Tanioka(枝人) この日の庭を描いてくれた庭師

ohoho_the_table ナルグリーンが営むプライベートダイニング
食を通して、心とからだをひらく“オホホ“とほほ笑む時間を

NaLgreen