TVボード（T様邸）

2022.06.25

テレビは大型化しているけど薄くて軽くなってきていますよね。

ブラウン管テレビはいったい中に何が入っていたのだろうと思いませんか？現代人にはブラウン管テレビというのがすでに分からないかもしれませんが…

そのブラウン管テレビではありえなかった壁掛けテレビが徐々に主流になってきています。

それに伴ってテレビ台は置かずに壁掛けテレビだけにしてすっきり見せるインテリアも増えてきているのですが、バランスによっては間延びして見えたり突然テレビがあるような違和感がある空間もあります。僕的には壁掛けテレビにしても棚板1枚くらいはあったほうがバランスはとりやすいのではないかと思っています。

T様からご依頼いただいたテレビ台はテレビだけではなくテレビボードも浮かせるというご要望。

設計士さんがサイズ感は考えてくれていたので全体のバランスはばっちり。

その他にはBOSEのスピーカーシステムを組み込み配線が見えない事、テレビの大きさに負けないようなボリュームで扉はルーバーになっている。

この条件のもと、どのように納めるのが良いか？固定方法、配線のやり取りをどうするかなどなど今までの経験を思い返しながら良い方法を探してご提案させていただきました。

ナルグリーンオリジナルのテレビ台から扉を変更してルーバー扉になっているT様のテレビ台。

扉が変わるだけでも内部の作り方が変わったり少し工夫が必要だったり実はいろいろあるんです。

毎回悩むのはウーファ―スピーカーの置き場所なんですが、テレビ台を大きめにして中に入れてしまうとか方法を考えましたが今回は全体のバランスを考えテレビ台横に置くことで決定。

もちろん配線は見えにくいように内部を通し、底板の隅に穴を開けて最短距離でウーファーへ繋げられるように見えない加工をしています。

余談ですが無線で飛ばせるウーファーもあったりしますので、サラウンドシステムを考えられている方は調べてみて下さいね。

僕がわかる範囲であればお答えさせていただきます。

T様邸のお部屋の雰囲気はシャープな印象でまとめられていたのでテレビ台の素材はウォールナットに決めてもらいました。もしこれがオーク材のようなナチュラルな色だとしたらお部屋の印象は柔らかな雰囲気になります。

どちらが正解とかはないんです。

その感覚的な事はそれぞれの好みで良いと思っていますし、お好みの雰囲気を汲み取って素材の提案はもちろん、気づかないような細部のデザインを変えたりしながらイメージの奥にある心地よさをオーダー製作させていただいているつもりです。

窓からの景色も素晴らしいのでテレビより外を眺める時間の方が多くなりそうなT様邸。

他にもいろいろ製作させていただいたのでまたご紹介します！