「馴染む椅子を、置いている理由」


シンプルなものは存在を主張しすぎないけど、よく見ると考え抜かれたアイデアがあったりする

3年ほど前からナルグリーンで取り扱い始めたニーチェアですが、似たような布の椅子はあるし、正直そこまで気にしていませんでした。

金属のフレームと、木の肘掛けと、一枚の布。

それだけの椅子なんだけど、はじめて背中を預けたとき、なんかいいな、と思いました。
ショールームのウッドデッキにアウトドアメーカーのチェアを置いていたけど、早くニーチェアを思いついて取り入れていたら良かったのに…

ニーチェアXは、デザイナーの新居猛さんが1970年につくった椅子で、半世紀以上たった今も、基本的な設計はほとんど変わっていない。長く残るものには、理由があるんだと思います。

座りやすくて、丈夫で、軽くて、折り畳める。布が身体をやわらかく受け止めて、形を押しつけてこない。

座る人の体格や気分によって、椅子の在り方が少し変わる。

決めすぎていないから、使う人に委ねられている部分があって、その余白が心地よさになっているんじゃないかなと。

家具をつくるとき、ナルグリーンも「つくり込みすぎないこと」を大事にしていて、使い手が感じることのできない仕上げにこだわることよりも、暮らしの中でちょうどよく馴染む余白を残すことのほうが僕には大切に感じています

ニーチェアも、たぶん同じ方向を向いている。「心地よい暮らしの道具」という考え方がナルグリーンの目指すものと重なっていたから、取扱店になったというのが正直なところで、仕入れているというより、同じ感覚を持つ家具として、ショールームに置いています。

この椅子には、生地を交換できるという仕組みがあることが特徴。

単純に使い込んで傷んできたときだけではなく、気分を変えたいときに張り替えながら長く使い続けることができる。

買って終わりじゃない家具は、関わり方が変わってくる気がして、それも僕が魅力を感じるポイントです。

今回、数量限定の「オイルフィニッシュ」モデルをご紹介したくて、受注会を開くことにしました。

通常のニーチェアは木目や節が揃うように厳選された木材を使っているんだけど、このモデルはあえて逆で、節や虎斑、縄目杢など、木が生きてきた証をそのまま肘掛けに残しています。

植物由来のオイルを丁寧に塗り込み、職人が一本一本仕上げた一脚。

使い込むほどに自然な艶が出て、自分だけの表情になっていく。

家具を「育てる」という感覚、皆さんにも体験してほしいです。

シートカラーはホワイト、セージグリーン、ペブルグレーの3色で、どれも木の質感を引き立てる落ち着いた色合いです。

実際に座って、木の表情を見て、手で触れてから選んでほしくて、ショールームでの受注会という形にしました。

「これだ」と思える一脚に、ここで出会ってもらえたら嬉しいです。

受注会期間:4月4日(金)〜12日(土) 要予約 / ショールームにて ご予約・お問い合わせはプロフィールのリンクからどうぞ。

期間が過ぎても受注は受けていますが、限定生産のため無くなり次第終了です。

気になることがあれば、気軽に声をかけてください。