キッチン裏収納(F様邸)


よくあるキッチン裏の中途半端な出っ張りのカウンター。

今まで僕はこのスペースをうまく利用できているお宅を見たことがありません。食事をしようにも奥行きが足りず窮屈で、収納に使いたくでも市販の収納では納まりきらない。

実は我が家でもその問題を抱えながら見て見ぬふりをしていました。

今回ご紹介するのはF様のお宅。

自然に馴染んでいると思いますが、実は既存のキッチンを包み込むような作り方になっています。

そうすることで十分な奥行きの収納を設けることが可能になり無駄なスペースがとても使い勝手のいいスペースになりました。

ただこの造作家具は全てのお宅に施工が出来るわけではなく、キッチンの形状や壁との配置などクリアしないといけない課題がたくさんあります。

それに加えてF様邸は壁面にピアノを置くことや棚板をL型でピッタリ納めるなど何とも悩ましいご依頼で職人魂を煽られながらも技術だけでなくデザイン的にもうまく納まる方法をご提案。

言ったからには美しく納めないと格好がつかないし様々な方法を考えて製作していきました。

納品は2日に分けてお伺いし、時間を掛けながら微調整の繰り返しで想定通りに美しく納めることが出来ました。

収納の詳細としてはオープンスペースの可動棚には電話やプリンターが置けて、コンセント移設や配線ルートの確保。

学校の書類などもまとめて置けるようにファイルボックスも納まる高さに棚板を動かせます。

引き出しには細々したものから下段には大きめの物も納められる様な引出になっている上に、もともとのキッチン側面も新たなパネルで覆っているので見た目は一体型のオーダーキッチンのような仕上がりになりました。

難易度が高い家具なので引き受けるのもドキドキではありますがストレスに感じている方が多いのは事実だと思います。

ナルグリーンのアイデアでそのストレスを無くせるようであれば喜んでご依頼を引き受けます。

検討されている方はキッチンの写真を見せて頂ければ何が出来るかをお伝えします。

ご依頼キッチン裏収納
素材天板メラミン
前板ホワイト塗装
製作期間