雰囲気ってなんだろうか?
家の中心に位置するキッチンスペース
朝昼晩ご飯を作るために一日の大半をキッチンで過ごしている方も多いはず
だからこそこだわりを持って自分の好みにしていきたい気持ちが強くなりますね
キッチンは単なる料理の場を超え、家族や友人が集う心地よい空間としての役割を果たしています
それを引き立てるために、デザインや照明、色彩、収納の実用性といった要素が絶妙に組み合わさって生まれる形だと思います
オープンキッチンとして設計されたレイアウトは、リビングルームと自然につながり、家族の気配を常に感じられるようになっています
僕は家具でどうやって要素をプラスしていくか?
お客さまM様と打ち合わせをしていて感じたシャープさと柔らかさ
それを表現した細部の納まりなっています
直接会話をするからこそこの感覚が拾えているし作っていても楽しい
ご依頼をいただけることはありがたいことです
木材はオーク材を使っていて天板はステンスを特注
木目のプリントではなく本当の木だから出る素材感が大きな要素ですがメーカーのキッチンや家具はほとんどがプリントです
写真ではよくても実際に見たり触れたりすると差がわかってもらえると思います
キッチンは五感を楽しませてくれる場所です
料理中に聞こえる音や、広がる香ばしい香り、換気扇の音、食器が触れ合う音などが、日常の温かみを感じさせてくれます
観葉植物や窓から差し込む自然光、夜にはペンダントライトの柔らかな光が空間を優しく包み込みます
住む人が暮らしに豊かさと幸せを感じれたら、料理をする楽しさも家族や友人と過ごす時間も特別になるのだと思います
そう考えると『雰囲気』というのはモノが作るのではなく、会話や肌で感じる感覚が作ってるのかな?
いくら素敵なキッチンがあったとしてもその場所の温かい空気がなければ本当の意味での『雰囲気』にはならないのでは…
そんなことを考えながら雰囲気をができる背景としてキッチンを製作させてもらいました